お気に入りの映画やテレビドラマの、時代を超えて親しまれる名場面を体験してみませんか。
何十年にもわたって、映画やテレビドラマは、太平洋岸北西部の魅力を映し続けてきました。今でもファンたちは、シアトルとその周辺を訪れて、お気に入りの登場人物たちの足跡をたどっています。
Sleepless in Seattle; Pike Place Market TriStar Pictures
シアトルを舞台に撮影された映画といえば、『めぐり逢えたら』が真っ先に思い浮かぶことでしょう。孤独を感じている建築家のサム（トム・ハンクス）が、運命の女性アニー（メグ・ライアン）と出会うという物語です。サムのつもりになって、友人のジェイ（ロブ・ライナー）や息子のジョナ（ロス・マリンジャー）と一緒にいる気分で、シアトルを巡ってみませんか。パイク・プレース・マーケットのアセニアン・シーフード・レストランに行って、トム・ハンクスが撮影中に使用したバースツール（「トム・ハンクスが座った席」と小さく表示されています）に腰掛け、パシフィック・キング・サーモンのグリルを味わうのも、また、アーゴシー・クルーズのレイク・ユニオン周遊ツアーに参加して、サムとジョナが住んでいたハウスボートを遠くから眺めるのもよいでしょう。
『グレイズ・アナトミー』の主人公メレディス・グレイのドラマが好きな人にとって、ドラマ自体はほとんどがロサンゼルスのスタジオで撮影されているとしても、シアトルは数多くの見どころがある街です。スペース・ニードルの向かいにあるKOMOプラザまで歩けば、グレイ＋スローン病院を見ることができます。ファンだったら、ドラマに何度も登場した、ワシントン・ステート・フェリーズに乗ったり、ケリーパークからの街の景色を眺めたりするのもお勧めです。あるいはクイーン・アン地区の303ウェスト・カムストック・ストリートで、別名「インターンの家」と呼ばれたメレディスの家を探すとよいでしょう。ただしこの家には人が住んでいるので、写真を撮りたい人は注意してください。
シアトル周辺を舞台にしたアメリカのドラマでは、『ツイン・ピークス』も有名です。ドラマは、シアトルから車で東に40分の山間にある小さな街、ノース・ベンドで撮影されました。FBI特別捜査官デイル・クーパー（カイル・マクラクラン）は、この街の謎を解き明かそうとします。番組のオープニングに映る美しい滝（スノコルミー滝）や、グレート・ノーザン・ホテル（サリッシュ・ロッジ・アンド・スパ）、チェリーパイとコーヒーでお馴染みのRRダイナー（トウィーズ・カフェ） などの象徴的な場所を訪ねてみてください。
日帰り旅行だけれども時間はたっぷりあるというのでしたら、シアトルから車で4時間の、ワシントン州のオリンピック半島と、フォークスという林業の街に行ってみましょう。ここは映画『トワイライト』のファンにとって、ステファニー・メイヤーの原作シリーズや映画に登場する、ベラ・スワン（クリステン・スチュワート）とエドワード・カレン（ロバート・パティンソン）の故郷としてよく知られた街です。フォーエバー・トワイライト・イン・フォークス・コレクションに立ち寄れば、出演俳優たちが実際に着用した衣装、インターナショナル版の原作本、ベラの卒業式のキルトなど、『トワイライト』で使われた小道具の世界最大規模のコレクションを目にすることができます。その後はフォークス・ビジター・インフォメーション・センターに行って、ベラの赤いトラックの横でポーズをとり、ベラとエドワードの家やフォークス・ハイスクールなど、映画に登場する名所を案内するツアーマップをもらってきましょう。
『グレイズ・アナトミー』のドクターたちに惚れ込んでいる人であろうと、トム・ハンクスの水上の家で繰り広げられる、普段の暮らしの中にあるロマンスに魅了されている人であろうと、映画の中でも外でも、シアトルはとにかく魅力的な場所であるということに変わりありません。
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