シアトルから165 km離れた、サリッシュ海に浮かぶサン・ファン諸島は、太平洋岸北西部の穏やかな自然の美しさを楽しむのに理想的な場所です。
Ashley Keegan
水上飛行機やフェリーボートで簡単にアクセスできる172の島々は、ワシントン州でも特に人気の高い観光地の一つとなっています。その中でもサン・フアン諸島、オーカス島、ロペス島の3つの島は、とても多くの観光客が訪れ、古風な宿や、ツアーや、レストランなどの素晴らしい設備が自慢の島です。
サン・ファン島は、サン・ファン諸島で2番目に大きく、最も人口の多い島で、観光の拠点となるフライデー・ハーバーには、レストランやショップ、ホエールウォッチングやカヤックツアーを行なっているマリーナがあります。ザ・ホエール・ミュージアムでは、地元のクジラの個体数やサリッシュ海について学んだり、ギフトショップでユニークなお土産を買ったりすることができます。少し車を走らせれば歴史あるロッシュ・ハーバーがあり、海を眺めながらの食事や、広さ8 ヘクタールのサン・ファン諸島彫刻公園にある150以上の芸術作品の中での散策を楽しむことができます。
馬蹄の形をしたオーカス島は、サン・ファン島よりも静かですが同じくらいに魅力的な島で、緑豊かな森林や農地が広がります。モラン州立公園にあるコンスティテューション山（サン・ファン諸島最高峰）の頂上までドライブまたはハイキングをすれば、そこの展望塔から、カスケード山脈やピュージェット湾を360度見渡すことができます。また、島内にはイーストサウンドや、オルガや、オルカスなどの小さな町があり、ウォーターフロントのリゾート、趣のある宿、ワイナリー、ギャラリーが並んでいるほか、ガーティーズなどの魅力的なレストランでは、くつろいだ雰囲気でのブランチやランチ、ワイン、カクテルを楽しむことができます。
3番目に訪問客が多いのはロペス島です。全長わずか24 km、人口は2,500人しかいない島は、確かに3つの中では最も小さい島ですが、地元の人々が手を振って歓迎してくれる「フレンドリーな島」として有名です。ダウンタウンのマリーナやロペス村の周辺では、楽しくショッピングや食事をすることができ、夏になると毎週ファーマーズ・マーケットが開かれます。エレガントなレストランのアーサ・マイナーは、周辺の島々の旬の食材を使った料理を楽しめますし、ロペス・アイランド・シー・カヤックとロペス・バイシクル・ワークスでは、穏やかな海でのカヤックツアーや、セルフガイドのサイクリングルート用に自転車のレンタルを行なっています。スペンサー・スピット州立公園はぜひ訪れてほしい場所で、3 kmのハイキングコースがあり、海中ラグーンでの海の野生動物や野鳥を至るところで目にすることができます。
海に囲まれているサン・フアン諸島は、太平洋岸北西部でも指折りのホエールウォッチングツアーが行われる場所です。地元のツアーオペレーターのボートに乗り込み、クジラに対して敬意を払いつつ、安全な距離を保ちながら、有名な餌場へと向かいます。するといつの間にか、水しぶきが上がったり、尾が跳ねたりしてと、雄大な海洋哺乳類が遊んでいる様子を見ることができます。これもサン・ファン島の魅力の一つです。
アクセス情報：ロペス島、オーカス島、サン・ファン島は、シアトルからフェリーと車で3時間です。州間高速道路I-5ノースを行き、230出口からワシントン州道WA-20ウェストを進み、アナコルテス・フェリーターミナルへ向かいます。ロペス島、オーカス島、サン・ファン島行きのワシントン・ステート・フェリーズ（フライデー・ハーバー発）は1時間から2時間おきに出港しており、TakeAFerry.comで予約することができます。ケンモア・エアは、レイク・ユニオンからサン・ファン諸島への水上飛行機便を運航しています。また、クリッパー・バケーションズの船は、シアトルのダウンタウンから利用可能です。