Sean Pavone / iStock

国立公園と州立公園

シアトルは賑やかな国際都市ですが、ワシントン州の美しい自然ともぴったりと調和しています。3つの国立公園と142の州立公園の、手つかずのビーチ、森、山、草原、湖などを日帰り旅行や週末旅行で体験してみてはいかがでしょうか。

Sean Pavone / iStock

マウント・レーニア国立公園は、広さ95,660 ヘクタールの中に5つのビジターエリアがあり、一部は通年でオープンしています。あの象徴的な山を間近で見たり、夏には野の花が咲き乱れる草原を何キロもハイキングしたり、冬にはスノーシューを楽しんだりすることができます。

オリンピック半島のオリンピック国立公園は、車でわずか3時間のところにあり、苔むした熱帯雨林、自然のままのビーチ、穏やかな湖、そしてぎざぎざに尖った山々など、州内でも指折りの、多種多様な景観を楽しむことができます。112 km以上も続く海岸線にそびえ立つ海食柱を眺めたり、青く澄んだクレセント湖でパドリングをしたりするなど、一度の旅行でさまざまな楽しみ方ができるところです。ボートに乗る人は魚を求めて出発し、自然愛好家は、近隣のキャンプ場や、ハイキングトレイルや、レイク・クレセント・ロッジを訪れます。また、『トワイライト』の原作や映画の舞台となったことで有名な、林業を営む小さな街フォークスに立ち寄ることもお忘れなく。

ワシントン州にある3つの国立公園巡りの最後を飾るのは、ノース・カスケード国立公園です。シアトルから車で3時間のところにあるこの国立公園は、印象的なカスケード山脈の北部に位置しています。風光明媚なノース・カスケード・ハイウェイ(WA-20)をドライブする途中では、森林に覆われた山々をくねくねと曲がりながら、湖や氷河などの息をのむような景観を目の前に広がります。週末に滞在するなら、ロス湖やディアブロ湖は、ハイキングやボート遊び、野生動物の観察など、冒険の出発点として最適な場所です。

国立公園の人気が高いのは当然のことですが、ワシントン州立公園も負けず劣らずの人気があります(駐車するには、一日または年間のディスカバー・パスを購入する必要があります。この料金は、美しい原野の保護と保全に役立てられます)。州立公園の中にはシアトルに近いところもあるので、シアトル市内の宿泊施設に泊まりたい場合には、観光の目的地として理想的です。

シアトルのダウンタウンから車で約30分、ワシントン湖の北端に位置するセント・エドワード州立公園は、かつてカトリックの神学校があった場所で、現在は広大な芝生、900 mを超える海岸線、巨大な城のような遊び場があるほか、高級レストランもオープンしています。以前の神学校は最近になって、ザ・ロッジ・アット・セント・エドワード・パークという魅力的なホテルに改装されました。レイク・サマミッシュ州立公園は、シアトルのダウンタウンから東へ車で約20分のところにあります。サマミッシュ湖の南岸にあるこの州立公園には、ハイキングトレイルが設けられており、至るところで野鳥観察を楽しめます。水辺が好きな人なら、シアトルから南へ車で約45分のタコマ近くにあるダッシュ・ポイント州立公園がお勧めです。ピュージェット湾沿いの奥まったところには、ビーチがあります。ヒトデやカニを探したり、砂の城を作ったり、地元の人たちがスキムボードで水面を滑るのを眺めたりするのもよいでしょう。

アクセス情報:レーニア山は、シアトルから車で2時間半(172 km)のところにあり、ここでは入園料がかかります。オリンピック国立公園はシアトルから車で3時間(178 km)。ノース・カスケード国立公園はシアトルから車で3時間(172 km)のところにあり、入場無料です。セント・エドワード州立公園はシアトルから車で30分(24 km)。レイク・サマミッシュ州立公園はシアトルから車で20分(24 km)。ダッシュ・ポイント州立公園はシアトルから車で45分(43 km)のところにあります。